01 / CONTEXT WHERE ENGINEERING IS HEADED
AI時代、エンジニアの価値はどこへ向かうのか
AIの進化で、コードを書くこと自体は、AIに任せられるようになりつつあります。要件さえ決まれば、AIがすぐに試作品をつくる時代です。エンジニアの価値は「画面の中」から、「実際の事業の課題を解くこと」へと移っています。
その潮流の中で注目されているのが「Forward Deployed Engineer」です。自社の製品を持つ会社のエンジニアが、お客様の業務に合わせて製品を導入し、作り込む仕事です。麻布システムは、このForwardをFounder(創業者)に置き換え、経営の視点まで持ったエンジニアとして実践しています。
02 / THE DIVIDE WHAT GETS LOST
従来のシステム開発が抱える「思考の分断」
一般的なシステム開発では、「ビジネス要件を定義する人」と「コードを書く人」が分業されています。現場のリアルな課題や「本当の痛み」は、仕様書というドキュメントに翻訳される過程で必ず抜け落ちます。この「思考の分断」こそが、誰も使わない機能や、現場のオペレーションに合わないシステムが量産されてしまう最大の原因です。
一般的な開発では、現場の困りごとが人と文書を経るたびに少しずつ抜け落ちます。FDEは、現場とエンジニアのあいだに人を挟みません。
03 / FORWARD → FOUNDER THE APPROACH
Forward Deployed Engineer
現場に入り込む「Forward Deployed Engineer」のアプローチ
この分断をなくすため、米国データ分析企業(Palantir社など)を中心に広まったのが「Forward Deployed Engineer」です。Forward Deployed Engineerは、コードを書ける高度なエンジニアが直接クライアントの現場(最前線)に入り、担当者の隣に座ります。間に翻訳者を挟まず、現場の業務プロセスを自ら観察し、ダイレクトにシステムへ落とし込むため、本質的な課題解決が可能になります。主に、複雑なレガシーシステムを抱える大企業や政府機関のDXで成果を上げてきたアプローチです。
Founder Deployed Engineer
麻布システムのFDE実践
麻布システムは、クライアントの現場に入って課題を解決します。その進め方や仕組みは、自社の事業でも実際に回して確かめてきました。
これまでにつくり、回してきた仕組みは、導入事例でご紹介しています。
導入事例を見る →
04 / COMPARISON SIDE BY SIDE
「一般的な受託開発」と「FDE」の比較
比較項目一般的な受託開発FDE(麻布システム)
立ち位置
外部のベンダー(仕様書ベースで開発)
現場に入り込む当事者(最前線で開発)
ドメイン知識
ヒアリングと仕様書から把握する
現場に入り、業務を自分の目で確かめて理解する
開発のアジリティ
要件定義・見積・承認の工程が必要
事前に決めた範囲と手順の中で、その日のうちに直して反映できる
対象とする課題
仕様書に書ける範囲の課題
現場のリアルな痛み・アナログな壁・UX改善
RelatedAI時代、誰に実装を任せるか — コスト構造の比較→
05 / STRENGTHS WHAT AN FDE BRINGS
FDEが持つ3つの強み
01
現場に入り込むことで得る、深いドメイン知識
FDEは現場の最前線に深く入り込み、担当者の隣で業務を自ら体感します。仕様書を介したヒアリングに頼ることなく、現場のルールや痛みを直接理解します。現場と開発の間に、人を挟みません。
02
現場と一体で回す、仮説検証のスピード
翻訳者や承認プロセスを挟む開発では、一つのUIを変更するだけでも調整に時間がかかります。現場と一体で動くFDEなら、事前に決めた範囲と手順の中で、今日現場で起きた問題を今夜直し、明日の朝には反映して確かめられます。麻布システムは自社事業でもこの進め方を回し、実際に使える答えを探してきました。
03
システムでは解決できない「アナログな壁」との向き合い方
完璧なシステムを構築しても、現実のビジネスは「人間の感情」や「行動のハードル」で容易に停止します。FDEは、こうしたデジタルとリアルの境界にある「アナログな壁」から逃げません。「指示」ではなく、システム側の「UI/UXの改善」や「ナッジ(行動喚起)」によって、いかに人を動かすか。現場の最前線で、その最適解を模索し続けています。
06 / NEXT TRUE AUTONOMY FOR EVERY BUSINESS
すべてのビジネスに「真の自律」を
私たちは、FDEとして現場に立ち、自社の事業でも確かめながら、本当に役立つ仕組みだけをシステムにしていきます。この取り組みを、これからも発信し続けます。
現場の困りごとから、一緒に考えます。
参考記事(英語): Forward Deployed Engineers — The Pragmatic Engineer